Decisive Victory (WITE,WITE2)

War in the East (Matrix Games) AAR

WITE2 第28~32ターン 耐え忍ぶ枢軸軍(1942年1月)

真冬のロシア

新しい年を迎えた東部戦線、12月同様、最南方を除きロシア上空はブリザード標準で推移した。1月中旬以降は東ヨーロッパにも及び、ベルリンから伸びる鉄道は発起点から嵐に見舞われ、戦略移動ポイント(SMP)が通常時の10倍から20倍にも達する。通常200ヘクスを辿れる物資が各地で渋滞を起こす。

 

補充で手いっぱいの物流

激しい損耗と戦闘による損失で、半壊状態となるユニットが多数。装甲師団のAFVは激減し、戦力は歩兵師団と同様になっている。第32ターンでは、要求補給5.4万トンに対し、配給1.3万トンに留まり、かと言って補充も1.0万トンと全く話にならない(赤枠)。

しかしその下の「Men Rec」は補充で受け取った兵員数(増援を含むかも)だが、少なくない兵員が満足な補給も兵器もない前線に送り込まれ続けている。この兵員数はおよそ100~200人で貨物1トン相当として計算されている模様。単純に体重x兵員数とかではない。

 

フィンランド軍の増援

レニングラード陥落からしばらく経つと、フィンランド軍の3個歩兵師団が増援される。士気・戦力はドイツ軍と同様で、貴重な戦力として北方軍集団北翼を担う。

ヴォルホフ戦線の赤軍はレニングラードの奪還を狙ってか強力な攻撃を仕掛けてくるが、お互い大きな損害を出しつつも森林が多い北方では要塞レベルを減らしつつ、持ちこたえている。

 

脅かされる大動脈

中央軍集団には大きく2つの大動脈があり、ミンスク-スモレンスク-ヴィヤジマを通る中央線と、ブリヤンスク-オリョール-トューラを通る南方線だ。この南方線は長い平原に横腹を晒しており、第2、第1装甲集団、第2軍戦区では激しい圧力を受け続けている。要塞レベルが無しもしくは1に留まっているヘクスが多いのが分かるだろう。

トューラへは60マイルまで迫られており、ここに大きな機動兵団(親衛騎兵軍団など)が投入されることを恐れている。しかしこれまでそのようなユニットを目撃したことは無く、戦車旅団と狙撃師団などで表されているのか? とにかく未だ親衛部隊は見えない。

 

膨れ上がる南方軍集団

東部戦線の南半分を一手に引き受ける南方軍集団では、そもそもユニットがかなり「疎」だったが、ソ連軍は全戦線で等しく圧力を掛けてくるため、南方赤軍も「疎」であるとは限らない。第6軍、第17軍戦区も担当戦線に対しユニットが全く足りず、史実では中央軍集団に回されたであろう歩兵師団の増援を多く受け取っている。今は守勢なのでモスクワ前面の元々のハイスタックと森林で何とか耐える中央軍集団とは違い、平地の多い南方で敵AIが好機を見つけるのも無理はない。

12月に第11軍を投入したカルミウス川は凍結したため、同軍は更に後退して戦線直線化し、マリオポリを放棄した。アゾフ海まで多国籍軍が長々展開する。部隊が多すぎて南方軍集団司令部の管理コストは飽和し、ルーマニア第3、第4軍はルーマニア最高司令部直属に戻さざるを得なくなっている。

しかし、WITE1ではクリミアでセヴァストポリとケルチ半島での反撃が有ったが、今回はルーマニア第3軍の小部隊のみで維持できている。少し不可思議な点だ。

WITE2 第24~27ターン 全戦線で冬季反攻

戦争が世界に広がる

久々にイベントニュースの紹介。25ターン(12/7~12/13)、26ターン(12/14~12/20)では、真珠湾攻撃とドイツの対米宣戦布告、それに伴う各戦域での要求戦力の増加を伝えている。日本が対ソ戦に踏み切らない中、ヒトラーが何故この決断に至ったのか。

 

12月は降雪と若干のブリザード

第24ターン(11/30~12/6)を皮切りにソ連軍の冬季反攻が開始された。今回は1か月分をまとめてみた。

天候は「降雪」と「ブリザード」が中心で、地上の雪も徐々に深くなっていく。

第27ターン(12/21~12/27)では北方戦区は「深雪」になってきた。

 

補給は2万トン前後

12月に入り、枢軸軍は完全に防御態勢に移行したため、要求補給が5万トン台に乗ることは無くなってきた。損耗は増加し、補給難と補充難が定型化しているにも関わらず、前線が受け取れた貨物は2万トン行けば良い状態で推移している。

 

戦線は大きく動かず

ソ連軍は、第24ターンからモスクワ前面を中心に平押しながら全戦線で攻勢に転じた。双方大きな損害を出しつつも主要部戦線はそれほど動いてはおらず、大きな突破は起きていない。

ただ、スターリノ周辺のドンバス地域では同盟国軍が主力となっており、ソ連軍はそれを見逃さなかった。むしろ主攻勢軸として7個軍を投入して攻め立てた。結果、ルーマニア第3軍は実質壊滅状態で潰走した。

ドイツ軍はクリミアに展開していた第11軍をすべてこの方面の代替部隊として投入し、ようやく戦線は落ち着くかに見えた。

 

レニングラード陥落の果実

レニングラード戦線が整理されるとドイツ軍には大きな恩恵がある。戦線短縮と包囲部隊の解放により戦力にかなり余裕ができる。第4装甲集団は第16軍と第9軍の間に配置転換され、中央軍集団の担当戦線が相当部分短縮された。

北方軍集団戦区でも赤軍が反撃を開始しているが、押し戻された箇所は限定された。

 

モスクワ接敵解除なるか

バルバロッサ作戦はモスクワへの隣接という形で終わらざるを得なかったが、ソ連にしてみれば陥落は免れたものの不快この上ないだろう。一歩間違えば首都が占領されかねない状態は容認できないはずで、カリーニンからコロムナ(Kolomna=モスクワとリャザンの中間)に掛けて全面攻勢に出た。今のところ中央軍集団は大きな損害を出しつつ現戦線の死守に成功している。特にコロムナ周辺、第2、第1装甲集団戦区は激戦となり、消耗した師団は後方で再編成に入り、その補充だけで多くの貨物と人員を必要としている。

 

南部正面軍の反攻

スターリノからアゾフ海に至る最南端では、ルーマニア第3軍と第48自動車化軍団がスタックを組んでいたが、ソ連南部正面軍は麾下の7個軍(第2打撃軍含む)で襲い掛かり、ルーマニア軍は瞬く間に撃破されて潰走状態となった。戦線は崩壊寸前となったため、ドンバス突出部は畳み、クリミアで遊兵と化していた第11軍をほぼすべて呼び戻してカルミウス川(Kalmius)まで後退した。

南方赤軍は大きな戦略的目標の奪還と言うよりは、枢軸軍と激しく叩き合う事自体が戦果となる。

WITE2 第23ターン 静まり返る前線

悪天候に終始した11月

結局、南方軍集団戦区の南側以外は今週も前線はブリザードに悩まされた。地面はまだ「軽雪」<「積雪」<「深雪」の3レベル中「積雪」ではあるが、ブリザートというだけで補給に特別ルールが課されるため、前線に満足な物資が届けられない。天気予報によると来週は晴天であり、特別ルール「最初の冬」が適用されてソ連軍の反攻が攻撃側有利なコンディションで始まることとなる。

 

遥かなるクリミア

ブリザードの影響で鉄道末端の操車場まで届く補給物資が極端に少なく、中央軍集団ではいまだにスモレンスク周辺からもトラックによる補給線が延々と伸びる。

南方でもドニエプロペトロフスクやザポロージェへ鉄道線が通じたものの、前線の需要は満たせず、特に東方に出っ張ったドンバス戦線やクリミア半島には長距離の赤い線が伸びている。クリミアはルーマニアのコンスタンツァからエフパトリア等の港湾に海上補給しているが、第11軍とルーマニア第3軍を食わせるのに十分な量が陸揚げできていない。

 

第4装甲集団の転進

レニングラード戦線最後の抵抗拠点オラニエンバウム包囲陣は、第18軍の総攻撃により7個師団4万人余りの捕虜を出して陥落した。それを見届けた第4装甲集団はレニングラードから一路南下、真冬の大行軍で中央軍集団戦区に向かう。

 

構える両陣営

疲弊した第4軍では、包囲から間もない赤軍大部隊を即座に殲滅することはできず、ナロ・フォミンスク周辺包囲陣では1個師団が降伏しただけ。有力な3個師団が西モスクワから20マイル地点に有り、敵の救出作戦が始まる前に反攻の芽を摘み取る必要がある。しかし今週はどちらも攻勢に出る勢いが無く、他の戦線は嵐の前の静けさとなった。

 

半島からの退避

クリミアでの補給難に業を煮やした第11軍では、再編成が終わらない第54軍団だけでも内陸の補給拠点に近づけようと半島を離脱し始めた。セヴァストポリの包囲は薄くなり、41年中の攻略は諦めるしか無いが、このまま総攻撃を実施しても損害が大きく戦果は無いのは目に見えている。

WITE2 第22ターン バルバロッサの限界点

ブリザードの南下

貴重な11月のラストスパートが悪天候にさらされる。今ターンは北方・中央軍集団戦区ほぼすべてでブリザードとなり、航空作戦と補給に著しい影響を受けている。中央軍集団は攻勢を継続中で補給需要が多いが、全戦線での必要量5.1万トンに対し、2.2万トンしか届けられなかった(赤枠)。兵站リポートによると、トラックの燃料と輸送途中で失われたものの合計が5.6万トンと「穴の開いたバケツ」状態になってきた。

 

カレリア地峡の掃討

第4装甲集団は、北レニングラードおよびカレリア地峡の残存赤軍部隊を徹底的に掃討した。中央戦線に転進予定の各師団は、レニングラード周辺で再編成に入る。

残るはオラニエンバウム包囲陣だけとなったが、こちらの降伏も間近と思われる。

 

越冬準備

モスクワを構成する3ヘクスは、国家補給源(NSS)で、他地域と分断包囲しなければその内部から無限に兵力を生み出すだろう。しかし現実問題1941年中の包囲は絶望的となり、中央軍集団では有利なラインでの越冬を考え始めていた。

攻めやすい所は攻められやすい。比較的開けた地形の第2、第1装甲集団から第2軍に至る長い横っ腹は戦線維持に苦労するだろう。これら装甲集団ではナロ・フォミンスク周辺の赤軍4個師団を包囲した以外は、現陣地で塹壕を掘り始めた。

第3装甲集団前面はモスクワ南部と異なり、やや敵戦線が薄かったため、最後の一押しで30マイルほど力押しで東進して森林地帯での縦深を確保した。これにより北モスクワにも接敵したが、本丸である「モスクワ」ヘクスにはあと一歩届いていない。

 

反攻の口火

南方赤軍も徐々に再編成を終えて兵力が再び増加してきたようだ。前ターン、ゴルロフカまで奪取してバルジとなっていた第13装甲師団は部隊を折りたたみ、戦線を直線化した。南方軍集団は結局ロストフまで届かず、ドンバス西方、要衝ドニエプロペトロフスク方面では史実よりもかなり敵戦線が西方に張り出している。第17軍は兵力/補給不足によりとっくに持久体制となっているが、今冬初めての赤軍反撃により、第52軍団の2個師団が後退した(第100軽師団、第125歩兵師団)。

 

1941年11月、モスクワ戦にてSVT-40ライフル、RPG-40対戦車手榴弾、火炎瓶を装備したソ連兵。

 

WITE2 第21ターン 北方はゴールに達す

早くもブリザード

枢軸軍は1ターン前の天候(11/2~11/8)となるが、全面的に降雪となり、ようやく地面が凍結した。枢軸軍はこれから数ターン各戦区の主目標に向かって最後の猛チャージを掛けるのが1941年東部戦線での通例となっている。

ただ、北方軍集団では早くもブリザードとなり、システムとしてはレニングラードを簡単に攻略させたくないのかも知れないが、地上は「軽雪」で攻撃には大きく影響しない。

 

北方重視の兵站

森林や沼沢が広がるマップ北方は、重要拠点を落とすにはできるだけ時期が早い方が良い。具体的にはレニングラードとモスクワを陥落させるため、1941年の電撃戦はどうしても北方、中央戦区にFBD等の兵站は偏重する。泥濘期間中、中央ではルジェフやトューラまで鉄道補給ラインが通じ、タイフーン第2幕の準備が整っていた。

一方、南方ではトラック補給線(赤線)が極端に長くなっているのが分かる。ハリコフ北西のスムイを拠点とし、ドンバス周辺の部隊にまで補給を届けている。ただ、今ターン漸くドニエプロペトロフスクまで鉄道修理が完了した。

 

機は熟した

前ターン時点で第41自動車化軍団はネヴァ河を渡河し、第1軍団と共にレニングラードを半包囲していた。第15ターンにシャシストロイを陥落させて以来、6週間にわたり完全孤立化に置かれた同市では、CVこそ29=Xと表示されているが、補給は皆無だろう。地峡部の周辺ヘクスの狙撃師団がほとんどでCV1=4等と表示され、戦力は最低と見て取れる。

今ターンは上空はブリザードで航空支援は得られないものの、地上は「軽雪」であり、攻撃CVは100%を発揮できる。北方軍集団はゴールに向けて最後の突撃を敢行した。

 

レニングラード陥落

第4装甲集団所属の第1軍団隷下3個歩兵師団には、戦闘工兵が3個ずつ所属し、第41自動車化軍団にも2個の戦闘工兵、つまり戦闘工兵だけで11個大隊!を投入した攻城戦だったが、最終オッズは37.6:1で圧倒した。

第4装甲集団は勢いを駆ってカレリア地峡一掃を目指すが、北レニングラードはじめラドガ湖寄りの赤軍はまだ健在(フィンランド軍と対峙している部隊もいる)で、装甲集団の転進(もちろん中央戦線への)にはもう少しかかりそうだ。

 

中央でもラストスパート

中央軍集団でも戦争のラストスパートを目指し、モスクワ包囲が試みられる。しかし密林地帯とヴォルガ運河に遮られ、北翼の第3装甲集団の攻撃は20マイルも前進できず頓挫。

南翼の第2、第1装甲集団ではオカ河を大きく突破して敵縦深陣地を蹂躙、第47自動車化軍団-第18装甲師団は西モスクワに隣接した。

中央からは第4軍と第40自動車化軍団が突撃するがさすがにこの防衛ラインは固すぎ、第17装甲師団が10マイル前進するのがやっとだった。つまりはこのラストスパートでは時間切れで、モスクワ包囲には力不足のようだ。

 

ドンバスの工業都市を攻略

南方赤軍は明らかに狙撃師団を中央に回して不足しており、旅団編成が目立つ。遥々スムイから補給を受けて青息吐息の第48自動車化軍団は、ドンバスの要衝スターリノとゴルロフカ(Resourceの大規模工場)の攻略に成功する。しかし脇を固めるのは同盟国軍が主体で、第13装甲師団はややバルジとなっており、若干危険な匂いがする。

クリミアでは第11軍司令部と第30、第54軍団を投入してあわよくばセヴァストポリの攻略を目論んでおり、ドンバス方面の戦力不足の一因となっている。しかし秋から天候が悪化して以来、空からの包囲が実現せず、オデッサの時とは明らかに違っている。攻城兵器はレニングラード攻略に回されており、各種大口径砲と工兵の集結は本格的な冬の到来に間に合うか微妙だ。