Decisive Victory

War in the East (Matrix Games) AAR

第52ターン 南部戦線(赤軍の新戦術)

'42年夏期攻勢第I期、南方軍集団による赤軍主力の包囲戦が開始された。
第1装甲軍主力である第3、第40、第48装甲軍団は、その担当戦線を第2軍に引き継いでいた。これらは少しずつ南下してヴォロネジ北西にあり、攻勢方向の秘匿に努めていたが今ターン突如南下を開始した。
ヴォロネジ東正面から第48装甲軍団、ドン河西岸に沿って第3、第40装甲軍団が第6軍と共に戦線を押し広げ、先鋒はハンガリー第2軍東の赤軍主力後方に回り込む。
 
南方軍集団は、今回の突破に当たって予期せぬ事態に直面した。赤軍の後退戦術である。ルール化されているのか分からないが、今年の敵は一味違う。「潰走」しないのだ。暖簾に腕押しでひたすら後退し、機械化部隊のMPを消費させる。第48装甲軍団はヴォロネジ東方のたった数個の師団、旅団の排除に苦しみ、ほとんどの部隊が100キロも前進できなかった。唯一第11装甲師団のみがドン河の東を走破してボグチャル近くまで進出したが、後続部隊はおらず、第48装甲軍団主力は第6軍に所属せざるを得なかった。
 
唯一南方の包囲戦力とされた第14装甲軍団だが、こちらは後退戦術だけでなく、実際に戦車軍団を縦深に配置した激しい抵抗に遭遇した。いくつもの戦車軍団とぶつかり合いながらの強行突破となり、ヴィーキング師団、第9装甲師団がなんとかドネツを渡河したが、北方部隊と手を結ぶことは叶わなかった。
 
第1装甲軍の機械化師団は、激しい戦いを挑まず、ひたすら後退して戦力を保つ赤軍の新戦術に完全に翻弄されたのだった。
何せこの広範な突破作戦で、壊滅部隊は皆無、潰走は軍団、師団、旅団がそれぞれ1個に過ぎず、攻撃した5個軍団、13個師、6個旅が包囲されることなく、多くは長距離を逃げ延びたのだ。
北方のババエヴォ作戦初期と同様中途半端に間隙を残してしまい、平地の多い南方では今度こそ大魚を逃すことは疑いない。
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