もう6月だというのに泥濘が連続するという悪夢!!
ソ連軍の基本戦略として、ラ
ドガ湖と
ヴォルホフ川への足掛かりは最重要なのかも知れない。
レニングラードを失ったいま、何の意味があるのか定かではないが、遥か東方で罠を閉じに掛かっている枢軸軍としては、そのこだわりは大いに助かる。
ポケット内で視認できる
赤軍をあらためて数えたところ、40個師団程度は居る模様だ。規模を何倍にも大きくしたデミヤンスク包囲陣のような、
ヒョウタン形の陣地を維持するつもりなのか。それにしては南の戦線が薄い気もするが。
第39
装甲軍団は北西へ、北からは第50軍団が南東へ悪路をそれぞれ15キロ前進し、直接
ヴォルホフ-チェレポヴェツ鉄道を遮断、
ボトルネックの幅は30キロに狭まった。
予定よりも80キロほど西で閉ざされつつある包囲環だが、気になるのは
ボトルネックの東で敵の積極的な戦線展張が見られ、第3
装甲軍の逆包囲を企てているように見えることだ。包囲されないにしてもこの圧力により東側が防戦一方になると、ボトルを締め切る力が足りなくなる恐れがある。つまり第39
装甲軍団(の一部)と第42軍団では力負けするのだ。いずれにせよ、思ったよりも敵狙撃師団が多いため、今更ながら戦力不足が否めない。