ドン河東方の第6軍は良く戦線を維持しているが、第44軍団-第297歩兵師団は執拗な攻撃に耐えきれず遂に西岸に後退した。
敵の主反攻方面である第17軍と同盟軍担当域では、第4軍団が後退し、イタリア派遣軍団の3個師団は後退中にすべて潰走した。戦線に大きな穴が開き、戦車4個旅団が突破してきた。
軍司令部は慌てて第203装甲連隊をイタリア軍残存部隊とスタックさせて反撃するが失敗に終わる。ただ、突破両翼の戦車2個旅団に関しては、第4軍団と第1山岳師団の南北からの挟撃により退けており、赤軍の突破回廊は狭いものとなっている。
ヴォロシロフグラードからロストフ迄のルーマニア軍戦区では、大規模な敵戦力の集結が見られ、頑強に抵抗していたルーマニア山岳軍団(山岳旅団3個)も後退を余儀なくされた。敵が戦闘後前進できなかったため幸運にも失地回復できたが、各部隊の士気低下は著しく、ロストフの維持にこだわると損害が増加するかも知れない。