悲願のモスクワ奪取を目前にした中央軍集団だが、戦域が広がりすぎ、首都攻撃に参加した兵力は決して潤沢ではなかった。
またパルチザンによる破壊活動により、ウェルキエルーキから伸びる鉄道が破壊され、十分な燃料弾薬が無いまま大きすぎる獲物を消化しなくてはならない。
第4軍の全力、その他一部兵力も参加した包囲環圧縮では、何故か無人だった北モスクワに第7軍団-第258歩兵師団が進入、市の2/3を掌握した。ただ、CV75を持つ本モスクワを攻撃できる位置への進出を目指した周辺部隊の掃討に意外と手間取り、降伏したのは17個師団に過ぎず、いまだ20個師団が分断されつつも抗戦を続けている。
コロムナ戦区ではモスクワほど大部隊が集結していたわけではないが、包囲が解かれたため一部の部隊は東へ逃れ、一部の師団は戦力を維持して留まっている。
包囲されたとはいえ巨大な兵力を抱えつつ耐え忍ぶ首都モスクワに、本格的な秋の雨が降り始めた。