Decisive Victory

War in the East (Matrix Games) AAR

FOW有り無しでレニングラード

レニングラードへの道(Road To Leningrad)を、Fog of war(戦場の霧)オプション有り、無しで一回ずつプレイしてみました。

FOW有りでの初回プレイ

 ①赤軍AIは割とまともな戦線を張ってくる

 ②ポケットの掃討がムズい

 ③9月に第4装甲集団と空軍主力が転出される(タイフーン作戦のため)

 ④空軍の展開が思うに任せず、レニングラードに近づくと航空支援なし

 ⑤プスコフからはCPP(戦闘準備ポイント)が溜まりにくく、CVとMPが低い

 ⑥割と夏の内から天候が悪い

等で苦戦し、最後の数ターンは流しました。最終的な進出ラインは以下の通りでラドガ湖への打通もできませんでした。

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損害とVPは以下でソ連軍の限定的勝利となっています。

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 WITE1と同じようにプレイしてみてどうなるか、って感じでしたが難しかったですね。戦線が割とまともなのもありますが、単純に赤軍の防御CVが高く(包囲下にあっても簡単に低下せず)、ドイツ軍は明らかに兵力不足の感があります。

リアルっちゃリアルなところが嬉しくもあり悔しくもあります。装甲師団は稼働戦車が数十輌となり、歩兵師団も旅団並みになるユニットも有り、「らしい」のです。

そもそもルールブックのおすすめ通り「航空支援アシストにおまかせ」で航空指令を自ら作らないため、どこをどうやって偵察したかも良く分からないのでした。航空偵察は航跡を表示した方がいいですね。やってないですけど。また、必要と思われるならせめて偵察AOG(航空作戦集団:単一機種からなる「航空群」をまとめたもの)だけでも最前線に配置して、敵情を探らないと弱点が分かりません。

 

で、2回目。FOW無しのためどこを攻めれば良いかは一目瞭然ながら、やはり思うに任せないCPPの回復とポケット化した部隊の殲滅に手間取り、ほぼ史実通りの戦線で終了。最終ターンは10月中旬なので、この後本格的に秋の雨で泥濘化し、レニングラードは少なくとも11月までは無事でしょう。

また、両プレイを通じてペイプス湖を北回りする第18軍の兵力が多すぎたかも知れません。第4装甲集団を補佐する歩兵師団が全く足りません。ドイツ軍は連隊規模に分割せざるを得ない状況が普遍化するようです。

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ドガ湖への打通を果たし、最後は激戦になった結果、両軍の損害は若干増えました。

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各都市の奪取とシュリュセルブルク占領により、ポイントはほぼ並んでドローとなっています。

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このゲーム、私は結構面白いと思いました。兵力不足に悩むドイツ軍を良く再現しているし、史実に近い展開になるように上手く誘導し、無印よりは遥かに現実的な展開になるかと思います。また口を酸っぱくしてルールで語られる集積所ネットワークですが、今回のプレイではそれほど迷いなく進めることができました。FBDユニットが素早くカウナス→ヴィリニュス→ダウガフピルス→プスコフへと複線鉄道を転換し、適宜伸びる兵站線の先端にレベル4の集積所を置き、後はダンツィヒケーニヒスベルクまでレベルを下って集積所が置いてあれば、補給や燃料不足に陥ることは有りません。北方軍集団は燃料不足よりも、新たな概念であるCPP不足に悩まされる気がします。CPPってそもそも何で、史実と比べてどうなのよって議論はありそうですが。

・最終ターン開始時の補給ネットワーク

 白線は鉄道、青線は船舶、赤線はトラックでの兵站(赤が短いと良い)

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また、包囲網の形成もほどほどに、と言うデザイナーの声が聞こえてきそうですね。前作では包囲こそ全てでしたが、今作ではポケット化したからと言ってすぐに獲物が弱るわけでは有りません。ましてやポケット内に飛行場があるとレニングラード方面からの空中補給により、かなりの戦力を維持します(従って前線近くにせめて戦闘機だけは常備して迎撃したいのですが)。最終的に掃討に成功するにしても只でさえ少ない歩兵部隊が忙殺され、前線は機械化部隊だけで維持しなければなりません(しばしば歩兵部隊だけでは戦力不足で機械化部隊はCPP回復に専念できない)。

それならば諸兵連合効果で(特にプスコフ辺りからは)しらみ潰しでゆく方が、却って赤軍を弱体化させて最終進出ラインが伸びる可能性もあるかも知れません。

自軍の空軍がどこで何をしようとしているかを把握するのが先決ですね。