Decisive Victory

War in the East (Matrix Games) AAR

損害と戦力の推移(第73ターン終了時)

73ターン('42/11/5)までの枢軸軍の損害は、約152万人だった。
wikipedia「独ソ戦」によれば'41年だけでドイツ軍は約100万人を失ったとあり、1ターン平均3.6万人となる。仮にペースが同じだとすると73ターン目にはドイツ軍だけで260万人に達することとなる。

スターリングラード戦が始まると損害は増えただろうし、'42年11月時点での損害としては史実と比べて遥かに少ないようだ。
以前、この記事独軍の損害が'42年9月時点で92万人で、今回のプレイと大差ないと記載したが、原資料をよく見ると完全損失(戦死、行方不明等)のみだった。傷病者を含めれば戦線を離れた兵員は遥かに多いはずだ。

兵力推移を見ても、兵員、火砲、AFV、航空機とも計ったように横一線で均衡が取れている。これは枢軸同盟軍も同様で、要はTOEを大きく割るようなユニットは居らず、大きな増援や撤退がなければ損害に見合った十分な補充を受けて、ユニット数に比例し、横一線もしくは増援で微増となることを示唆している。

それに対してソ連軍はどうかと言うと、同じく73ターン('42/11/5)終了時点で約980万人の損害だった。
[詳解]独ソ戦史 学研M文庫 P.594に記載の赤軍の人的損害によると、1942年の終わりまでで1138万人を失ったとある(傷病者含む)。1ターン平均15.6万人であり、1ヶ月の差があるため、おおよそ1000万人超ということで大きな違いはないように見える。ただし内訳は大きく異る。

 【史実 '42年12月末】
    全体:1138万人
    戦死、行方不明:595万人(52.3%)
    傷病:540万人(47.5%)

 【本プレイ '42年11月5日】
    全体:980万人
    戦死、捕虜:791万人(80.7%)
    傷病:189万人(19.3%)

このように完全損失(戦死、捕虜)、特に捕虜が史実に比べて圧倒的に多く、実に614万人を数える。同資料によると、戦争全体を通じても捕虜・行方不明者は446万人との事なので、史実に比べて如何に赤軍の降伏部隊が多いかが分かる。
この点はゲームシステムの特徴(降伏しやすい)なのかも知れないが、傷病者の少なさを見ても、多くの包囲戦で赤軍は戦わずして多くの戦力を失っている印象だ。

赤軍は完全損失の多さと、モスクワ、レニングラードスターリングラードの人的、工業的損失により、'43年も再編が遅れるのではないだろうか。

【損害推移】

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【兵力推移】

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